感覚の重ね合わせ

 ひとつの刺激ではたいしてなんとも思わないことでも、複数重なると急に何か理解できたり、深く心に響くことがある。
 バイオエンジニアリングの授業で、『暗闇で何か柔らかいものを踏んだと同時にニャーと聞こえたことで、与えられた感覚情報がリンクして猫を踏んだと理解することができる』のと同じような例を挙げよ、といった感じの課題が出た。
 ちょっと例としては不正解だけれど、歌を聞くときに詩を読みながら聞くと、何かよく分からないけど心に込上げてくるものがあるのに気付いた。今まで歌詞カードを見ながら聞くことなどほとんどなかったので意識したことがなかった。
 久石譲in武道館で、千と千尋の神隠しの『ふたたび』という曲に歌詞が付けられて、平原綾香が歌っていた。もちろんテレビ放送だったので歌詞が載せられていたのだ。いや、久々に歌で感動したという話がしたかっただけなんだけれども。是非どこかで聴いてみてもらいたいところ。
 
 それにしても、研究室仲間が出した例え話が秀才すぎた。『授業中ふと教室を見回して、うるがいないなぁと思っていたら携帯のバイブが鳴ったとき、みたいなことか。』

 その発想は天才。